9月末で終売 ありがとうヴァイツェン。にしわが通信 Vol.02
台風15号による千葉県および東京都の島しょ部において被災されている皆様には心よりお見舞い申し上げます。
ふるさと納税を通じた、被災自治体への緊急寄附も受け付けております。
【令和元年台風15号に伴う緊急災害支援】へ。ぜひご活用ください!
あらためまして、こんにちは!
にしわがチョイスです。
今年の秋の西和賀は、【10年に一度】の大イベントがあります。
それは、《錦秋湖が満水になる》、《湯田ダムの秋放流》!!
湯田ダム設備点検のために錦秋湖を満水にして、ダム放流も行うというものです。春にしか見られない水没林が、紅葉の時期にも現れるなんて、ワクワクしますね。ダム放流の日時等の情報は湯田ダムからのお知らせをご覧ください。夜のライトアップ放流はかなりレアなイベントです。ぜひ西和賀に遊びにきてください!
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目次
1. 今までありがとう!銀河高原ビールのヴァイツェンが終売へ
2. 巣鴨養蜂園の世界一きれいな蜂蜜のヒミツ
3. 新商品のご紹介〈西わらび入り蕎麦〉
4. 国道107号線土砂災害への緊急寄附のその後
5. にしわが時間 —西和賀版ハロウィン?豆っこ盗み
6. 募集しています!
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きのこ森
1. 今までありがとう!銀河高原ビールのヴァイツェンが終売へ
銀河高原ビールの発売当初から看板を背負ってきた〈ヴァイツェン缶〉、〈スターボトル瓶〉が、今秋をもって終売する運びとなりました(銀河高原ビールからのお知らせ)。
飲んだことのある方はご存知かもしれませんが、この商品は“冷蔵”で“賞味期限が短い”んです。そのため、常温&賞味期限が長い商品に比べて、流通コストがかかることが、今回の決定の理由のようです。流通コストってどんな製造メーカーでも抑えたい部分ですが、作りたての美味しさとのトレードオフでこれまでは頑張ってくれたんだなーと思うと、感謝です。
地ビールだからこそできたチャレンジだったかもしれません。
西和賀のふるさと納税の申し込みは9月30日(月)23:59までの受付となります。お早めに!
銀河高原ビールでは、これからも、小麦のビールやユキノチカラの白ビールなど、美味しいビールをお届けしていきますので、ぜひ応援してくださいね!
2. 巣鴨養蜂園の世界一きれいな蜂蜜のヒミツ
2019年8月3日(はちみつの日)、巣鴨養蜂園の「春の花さくら」の蜂蜜が、最も美味しいはちみつを選ぶコンテスト「(第5回)ハニー・オブ・ザーイヤー」の最優秀賞に輝きました。
西和賀町出身の高橋正利さんが、ふるさとに戻って養蜂を始めたのはわずか5年前。そこからあっという間にミツバチを育てる技術や独自の採蜜方法を築き上げ、他の人が真似できない養蜂を実現しています。
「素人だから、従来のやり方に疑問をもったり、良いと思うことをすぐに取り入れることができた」と語る正利さんのこだわりは、ミツバチの巣箱の中に「蜜採り専用枠」を作ること。
蜜採り専用枠?
聞きなれない言葉ですが、巣箱の中はどうなっているのでしょうか?
ミツバチの巣箱の中には、板状の枠(巣枠)が何枚も並行して入っており、ミツバチは巣枠に六角形の小部屋を作り、女王蜂が卵を産んで子育てをしたり、働き蜂たちが蜜や花粉を採ってきて貯蔵したりしています。
通常は、1つの巣枠の中で、子育てと蜜の保存が一緒に行われていますが、正利さんのやり方は子育てゾーンと蜜を集めるゾーンをわけています。そのため、ミツバチの成分が紛れ込むことなく、純粋に花の蜜だけを採ることができるのです。
当然、手間もかかりますし、採れる蜜の量も減ってしまいますが、”世界一きれいなはちみつ”を掲げて、妥協のない養蜂を貫いています。

また、蜂蜜が巣箱の中で熟成し糖度が高まることや、どうやって一種類の花の蜜だけを集めることができるのか、ミツバチの食料である蜜をもらう代わりに砂糖をエサとして与えること、などなど、養蜂の世界は知らないことばかりで、興味が尽きません。
正利さんとお話をしていると、ミツバチの習性や生態はもちろん、自然の花が咲く時期のこと、果樹の摘花や農薬散布のことなどにも詳しく、自然環境と養蜂がつながっていることがよくわかります。
「人の力ではどうにもならないのが蜂蜜。蜂を上手に増やして、いかに働いてもらうか。あとは自然相手で花の時期と場所を調整すること」
自然豊かな西和賀を拠点に、きっちりと仕事をこなす正利さんがつくる蜂蜜は、混じり気のない、きれいで純粋な花の蜜だけの味わい。いろんな花の違いも試してみたくなりますね!
3. 新商品のご紹介〈西わらび入り蕎麦〉
—「ふむ、西わらび入り蕎麦、ねえ。
西和賀だからって、何でも西わらび入れればいいってもんじゃないでしょう」
—「いやいや、そんな単純な話じゃありません。
ボソボソしがちな蕎麦を打つときの“つなぎ”、山芋とか使うでしょ。
新潟だったら“ふのり”を使ったへぎそばが有名。
粘り気のある素材が、のどごしの良い蕎麦にしてくれるんですよ。
ところで、西和賀で“とろみのある食材”といえば?」
-「!!西わらび!!」
4. 国道107号線土砂災害への緊急寄附のその後
千葉の豪雨災害支援で使われている緊急災害寄附フォーム。
4年前には、西和賀で起きた災害のピンチを救ってくれました。
この場を借りてあらためてお礼を申し上げるとともに、寄附後の近況をご報告します。
(土砂災害緊急寄付の経緯)
平成27年3月29日、西和賀町の生命線とも言える国道107号線で、融雪に伴う土砂崩れが発生。西和賀町と北上市を結ぶ道路が通行止めとなりました。代替道として高速道路が使われましたが、車が町を素通りしてしまうため、観光客は激減。一時期は、町がゴーストタウンみたいになりました。一番影響が大きかったのが〈道の駅錦秋湖〉。春の観光シーズンを目前に、西和賀の物産PRが機能しなくなるとともに、商品を納めていた事業者も、働いていた人たちの仕事もストップせざるを得ないという状況でした。同時に、この災害はローカルニュースでしか取り上げられなかったため、認知度の低さが復旧の遅延につながる恐れもありました。
そこで、ふるさと納税の災害時の緊急フォームを活用し、町内の特産品を返礼品にして西和賀のPRをしつつ、寄附を募りました。おかげさまで1000万円以上のご寄附をいただくことができました。
(寄附の使途と現在)
土砂崩れがあった道路は国の管轄であったため、直接、道路の復旧予算に寄附を当てることはできなかったのですが、道の駅錦秋湖と事業者のピンチを救うため、頂戴した寄附金でキッチンカーを導入。観光客が来ないなら、こちらから町外に出かけて西和賀をアピールしよう!と、各地のイベント会場やお祭りに出店。生産者や事業者の経済効果につなげることができました。この寄附をきっかけとして全国に町を応援してくれる人ができたこと、また認知度が上がったことで土砂災害の復旧も順調に進みました。
キッチンカーは、現在も錦秋湖大滝ライトアップやそば祭りなどのイベントに出店し、活躍しています。
5. にしわが時間
(四季の移ろいや町中の変化、自然とともに生きる暮らしの時間感覚など、西和賀の「ひととき」を切り取ってご紹介するコーナーです)
【子どもたちは月の死者?西和賀版ハロウィン“豆盗み”
私が、西和賀に移住して一番感激したイベント。
それは“豆盗み(豆っこ盗み)”
中秋の名月の夜に、子どもたちが“月の使者”になりかわり、
お月さまへのお供え物を『盗み』にいくという行事です。
豆盗みが近づくと、大人たちはお菓子を買いに行きます。
なのでスーパーには小分けのお菓子が、ずらっと!
「あ~!今日、豆盗みが!早くお菓子準備しなきゃな」
「今日は、盗っ人が来る日だな」
と、みんな受け入れ態勢は万全。
家の中を暗くして、子どもたちを待ちます。
夜、子どもたちは袋をもって、各家の縁側や、リビングの空いた窓をこっそりのぞき、
お菓子やお供え物を「盗って」ゆくのです。
普段、夜は静かですが、この日だけはライトを照らしながら歩く子どもたち。
真っ暗な中、お菓子を探すワクワク感が伝わってきます。
その様子をみながら、「Trick or Treat!」と言いながらお菓子をもらいに行くハロウィンみたいだな、と思いました。
中にはサンタクロースみたいに、大きな袋を担いで帰ってくる子も。
お供えものは、小分けのお菓子だったり、お団子だったり、中には昔ながらの枝豆や山栗や梨なども。
子どもが少なくなりつつある西和賀ですが、
それでも、子どもたちのために引き継がれていく行事。
そんなあたたかい、西和賀らしい伝統がこれからも続いてほしい、そう思います。
(大野在住・門馬)