2019/11/22 Posted by
にしわがチョイス

西和賀の温泉街がバターの香りに包まれる理由とは? にしわが通信 Vol.06

こんにちは!にしわがチョイスです。
とうとうやってきましたね〜!!雪です!冬です!
今年の初雪は11月15日でした。
いよいよ、西和賀らしい季節の始まりです(笑)

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 目次
 1. 地元で愛されるバターたっぷりの贅沢フィナンシェ
 2. 西和賀産の素材にこだわった〈西わらび入り蕎麦〉
 3. にしわが時間 -新しい自分に出会う瞬間 
 4. 【NEWS】返礼品モニターを募集します!
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(令和の初雪)

1. 地元で愛されるバターたっぷりの贅沢フィナンシェ

西和賀町の中心部・湯本温泉街。午後3時。
「たかはし菓子店がフィナンシェを焼く日は、湯本温泉街がバターの香りに包まれる」
というウワサを聞きつけ、突撃訪問しました。

お店に到着すると、ほわわ〜っと、幸せな香りが漂ってきます。
2代目の高橋忍さんが笑顔で迎えてくださったお店の中には、
ちょうど、焼きたてのフィナンシェが!

国産バターを贅沢に使い、アーモンド粉の軽さとあわせた
フィナンシェのレシピは、
忍さんが開発した30年前から変えていません。
シンプルなレシピだからこそ、熟練の技が光ります。

(※30年間焼き続けているフィナンシェを前に、「西和賀のわらびもちが綺麗すぎた事件」「久保田利伸チョコレートケーキ事件」など、忍さんの職人人生にまつわるエピソードを面白おかしく話してくださった。)

フィナンシェは、常温で食べると、しっとり、さっくり。
オーブンやトースターで軽く温めると、
焼きたてのような芳醇なバターの香りが立ち上ります。
表面はカリっとして、中はややもちっとした食感に。
温める一手間でも、
食べる楽しみがぐっと上がる気がしますね!

定番の焼き菓子なのにとびきり美味しいのは、
実は、地元の人たちが一番よく知っています。

個包装で買って帰った方が、
次にお店に来た時は箱でリピートすることが多いんだそう。

また、東京駅で販売されていたフィナンシェをたまたま食べた方が、
東京土産として(岩手に)買ってきたという話も聞くそうです(笑)

地元の方からは、昔ながらの〈アーモンドフィナンシェ〉の支持が高く、
町外の方には〈金銀フィナンシェ〉が人気です。

お気に入りのお茶とともに、ほっこりティータイムはいかがですか?
お歳暮や、年末年始の集まりにもおすすめです!

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2. 西和賀産の素材にこだわった〈西わらび入り蕎麦〉

わんこそばのイメージに代表されるように、
岩手県は、そば食の文化が根強い土地です。

西和賀町も例外ではなく、ソバ畑があちこちに見られます。
昼夜の寒暖差が激しく、美味しいソバが育つんだとか。

(※そばの花と西和賀の神様) 

西和賀産のそば粉を100%使用し、
西わらび(西和賀産のわらび)パウダーをつなぎにすると
つるんとした喉越し良いそばに仕上がりました。

西わらびは、とろとろとした粘りがあるのが特徴で、
その粘りが、弾力のあるコシと、つるつるした食感を生んでいるんですね。

お蕎麦にあわせるつゆは、地鶏 南部かしわ「銀雪」から出汁をとり、
旨みを引き立たせる甘めのスープに仕上げています。
(もし余ったらお雑煮にも活用できそうな万能つゆですよー)

ソバ粉×わらび×南部かしわと、西和賀素材にこだわったお蕎麦です。
消費期限も長いので、年越しそばにもおすすめです!
(発送は12月以降となります)

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3. にしわが時間

四季の移ろいや町中の変化、自然とともに生きる暮らしの時間感覚など、西和賀の「ひととき」を切り取ってご紹介するコーナーです。

沢内中学校の文化祭では、毎年、3年生が沢内の偉人伝を演劇で発表することになっています。指導を担当している大峰先生は、東京から呼ばれたプロの先生。生徒たちの心をぐいっとつかんで演技の世界へ導いていくのが、傍目にもわかります。

本番を目前に控えた10月のある日、初めての通し稽古を終えたところで、大峰先生が3年生たちに向かって語りかけました。

「君たちは、いま、滑走路の前にいて、これから飛び立とうとしている」。

先生の言葉に耳を傾ける生徒たちの表情は、期待に満ちた顔、不安そうな顔、緊張している顔、と様々です。ここから数日で、演技が大化けする可能性を秘めた、ゆらぎのある空気感。水面下で導火線に火がついているような、ドキドキ感がありました。

学年主任の菊池先生は、「小さな町だから、幼稚園から中学校までずっと一緒に育った子たちもいる。そうするとキャラがもう固定されていて、そのイメージをなかなか破りづらいことがある。演劇は、友達が知らない“自分”だったり、自分さえも知らない“自分”の可能性を見つけるチャンスだと思う」と話してくれました。

沢内中の生徒の多くにとって、演劇をする機会はこれが一生一度になるかもしれません。演劇の力で自分の「型」を破ってほしいと、菊池先生は期待を込めます。

今年の3年生が演じたのは、江戸時代、沢内を襲った天保の大飢饉に際し、年貢米の代わりに南部藩に差し出された「およね」という娘の物語。

沢内の先人たちとの命のつながりや、自分と他者の存在を再発見する。中学3年生にとっては、稲穂以上に実りのある秋だったかもしれません。

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更新日:2021/02/21